南駿河湾漁協でのシラス漁は、3月下旬から、年末年始の休みを挟んで翌年の1月中旬まで行われます。 例年では、5月のGW前後から水揚量が安定し、初夏に最盛期( 夏漁 )を迎えます。 台風の季節を乗り越えると、秋漁が始まります。 |
南駿河湾漁協のシラス漁
しらす漁船は、夏場は5時30分〜冬場の7時に出港します。 シラス漁は2艘の船で網を張る、2艘曳きで行われます もちろん、なるべく品質を良く保つ工夫もされています。 |
シラスが水揚げされてから、いよいよ私たちの仕事の始まりです。
まずは、生シラスの質を確かめます。 生シラスの売買は、吉田港では入札方式。 生シラスは、常温ではどんどんと鮮度が悪くなってしまいます。 |
工場に戻るころには、大釜が湯だっています。
生しらすを水洗いし、砂などを洗い流した後に、いよいよ釜茹でします。 釜の温度が下がらない、吹きこぼれないように加減して、蒸篭にすくっていきます。 余分な水分を切り、粗熱をとったら、釜揚しらすの完成です。 |
茹でたシラスを乾燥させたものを、ちりめん干し(しらす干し)といいます。
一口にしらす干しといっても、干し加減は様々です。
関西市場では、カリカリになるまで干した上干し。関東市場では乾燥が緩く塩分の強い若干の流通が多いです。
特徴 | 水分量 | |
中間干し | 程良い乾燥と、塩分 日持ちも良く、食感も瑞々しさを感じる |
50%前後 |
若干し | 乾燥が弱いため色は白い。塩分が強い | 60%〜 |
上干し | 乾燥が強いため、日持ちがする | 40%前後 |
古くからしらす漁が盛んな静岡県では「中間干し」が一般的です。
ちりめん干しをナマ物として扱う(食べたい時に手に入るため、強い乾燥で保存性を伸ばす必要がない)。
釜揚しらすとの触感の違いをはっきりさせたい(釜揚の代用品ではなく、好みで食べ比べる事が出来る)。
水揚げが豊富な港町ならではの乾燥具合だと思います。
干し場に蒸篭を広げ、しらすを撒いていきます。 上面が適度に乾いてきたら、蒸篭を合わせ「クルっ」とひっくり返します。 天候やシラスの大きさを考え、「表面の水分は飛んでいるが、噛むと柔らかさを感じる」状態に乾燥させます。 |
流通の発達により、全国各地の小売店にも「しらす」が並ぶようになってきました。
「安さ」や「単純な色の綺麗さ」では海外製品などの流通品に及ばないかもしれません。
加工直売店ならではの鮮度、「味」や「安全性」をお届けできれば幸いです。
当店の各種しらす製品の原材料は、エビ カニ混入の可能性のある漁法で採取されています。
上質な生シラスで作る たたみしらす |
味が自慢の駿河湾産 釜揚しらす |
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